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大失敗だった初めての授業

(今回は私の回想です。>>この記事の続きです)


「mol計算意味分からない。化学なんて嫌い!!」



忘れもしません。
教員1年目、私の授業が大混乱しました。

教わる生徒たちはもちろん、教える私にとって…

“はじめてのmol計算の授業”

でした。

有効数字とは何か、モル質量とは何か、物質量とは何か…
私は一生懸命に教えました。



その結果が…

「mol計算意味分からない。化学なんて嫌い!!」

を引き起こしたのです。

授業は嵐が吹き荒れたような大混乱で、生徒の声は怒号のようでした。
5年経った今でも鮮明に思い出せます。


私は焦りました。
初回の授業が大失敗に終わってしまったことで、私の頭の中は自問自答の嵐でした。

 「生徒たちは何がわからないんだろう?」
 「教え方が良くなかったのか?」
 「演習プリントを工夫すればよいのか?」


2回目、3回目の授業でいろいろな工夫を施した結果、mol計算を理解し始めた生徒は徐々に増えていきました。しかし残念ながら、一度失った信頼は簡単には取り戻せませんでした。




…ある日の放課後、A君が教室にいました。

A君は私の授業を受けており、「mol計算意味分からない」と言っていた生徒の一人です。分からないところを解決してあげたい―――という気持ちから、彼に言いました。

 (私) 「A君、どう? あれからmol計算わかるようになった?」
 (A君)「はい。他の先生にやり方を聞いたら出来るようになりました!!
      もう大丈夫です。」
 (私) 「…そ、そうか。それなら良かった…。」
 (A君)「先生、じゃあ!!」



A君に悪気はありませんでした。
意地悪な表情はなく、屈託のない笑顔でした。

しかし、私はショックでした。
正直に言って、A君の言葉は―――私の 『教師のプライド』 をずたずたにしたのです。

教わる生徒たちにとっては関係ありませんが、 『教師のプライド』 というものがあります。『自分が教えたおかげで生徒が分かる』というプライドです(『教師のプライド』ではなく『教師のエゴ』かもしれません…)

特に新人だった私の『教師のプライド』は、
高く、繊細で、そして…脆いものでした。


本当に、本当に悔しかったです。

私の教え方が生徒に受け入れられなかったことが、
生徒が授業担当者の私よりも他の先生を頼ったことが、
そして何よりも、生徒にそのような発言をさせてしまった私の実力不足が。

私は自分の教え方を変えなければいけない、と思いました。

力不足であった私が悪かったのです。力をつける以外に方法はありません。生徒がわかる教え方を身に付けなくてはいけません。


試行錯誤と研究の日々が始まりました。

他の先生はどうやって教えているのかを聞いてまわり、
mol計算についてのあらゆるサイトを調べ、
mol計算と名のつく参考書と問題集は手当り次第に買いあさりました。

板書内容も何回も見直し、生徒の反応を観察しました。
これだ!!という手応えを得るために。




一年が過ぎ、二年、三年と過ぎた頃…

私の授業で「mol計算意味分からない。化学なんて嫌い!!」という声は全く聞こえなくなりました。それどころか「mol計算は簡単」と生徒に言わせるまでになりました。

そして、mol計算のこの教え方を >>mol計算【基本】 にまとめてきました。
このページ2年間で7万人が訪れ、10万回閲覧されました(2013年9月現在)



大失敗だった授業は今でも忘れません。
あの時に私に教わった生徒たちには申し訳なく思っています。今から過去に戻れるのなら、大混乱になってしまったあの授業をもう1度やり直したいくらいです。

今の私にできることは…
今教えている学校の生徒とこれを読んでいるあなたが「化学ができるようになった」―――そのためのお手伝いです。


まだまだいろいろやります。
これからも大村升次郎をよろしくお願いします。


(…多分つづく) 



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プロフィール

大村升次郎

Author:大村升次郎
私立学校の教師。化学勉強法【フレームワーク式】を運営。『効果的な化学の学習を日本全国に広げる』が夢(^^)/モル濃度計算の問題集を近日Amazonで販売します(^O^)
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