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測定の勝利

  

 

 アントワーヌ・ラヴォアジエ - Wikipediaより)

  

 18世紀も終わりに近づくと、気体に関してなされた多くの重要な発見は何らかの統一的理論にまとめ上げられる必要があった。この仕事をなすべき人も登場した。その人こそフランスの化学者ラボアジエ(1,743から94)であった。


 化学の研究を始めたばかりの時からラボアジエは正確な測定の重要性を認めていた。そんなわけで1764年になされた彼の最初の重要な仕事は、石膏(せっこう)の組成に関する研究であった。彼はこれを加熱して含まれている水を追い出し、失われた水の量を測定した。彼はブラックやキャベンディッシュのように化学変化に測定を応用する人たちの仲間に加わった。しかしラボアジエは測定を、より体系的に行い、それをもはや役に立たない。科学の進歩を抑えないまでも妨害している古い理論を打ち破るために用いた。


 たとえば、1770年においてすら、古代ギリシアの間その概念にしがみつき、長時間加熱することによって水は土に変わるのであるから編成は可能であると信じている人もいた。水を何日もガラス容器中で加熱すると固体の沈殿が生じるので、この想定は(初めはラボアジエにとっても)もっともであるように見えた。


 ラボアジエはこのいわゆる編成を視覚に頼る以上の方法で試験(実験)することにした。水蒸気が凝縮してフラスコに戻るので、実験中に物質が失われることのないような装置の中では水を101日間煮沸した。もちろん彼は質量の測定を忘れなかった。彼は長期間の煮沸の前後の水と容器の重さを測った。


 確かに沈澱物が生じたが、煮沸の前後で水の質量には変化がなかった。したがって、その沈殿物は水から生じたはずはなかった。ところがその沈殿物を削り落とした後のフラスコ自体は、ちょうどその沈殿物の質量に等しいだけ目方が軽くなっていることがわかった。別の言葉で言えば、その沈殿物は、熱水にゆっくりと浸されて、個体の小片となって沈殿したガラスの成分であって、土になった水ではなかった。これは、測定によって事実の合理的な証明が得られるのに対して、目の証言だけでは誤った結論が導かれると言うはっきりした例であった




【参考文献】


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大村升次郎

Author:大村升次郎
私立学校の教師。化学勉強法【フレームワーク式】を運営。『効果的な化学の学習を日本全国に広げる』が夢(^^)/モル濃度計算の問題集を近日Amazonで販売します(^O^)
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